抗真菌薬を使うイメージ

真菌感染症として知られているものには水虫やカンジダ菌感染症を代表としていくつかのものがあります。
その中でも頻繁に見られるのが皮膚真菌症です。
水虫の原因である白癬菌やカンジダ菌は皮膚にある角質層などに感染することで皮膚真菌症を引き起こします。
一時代前にはその根本的な治療は難しく、抗真菌薬を用いることで症状を抑えながらうまく付き合っていくということが必要とされていました。
医薬品研究の進展には著しいものがあり、抗真菌薬として皮膚真菌症に対して効果的なものが次々に開発されて市場に出てくるようになりました。
感染症治療のためにはその原因菌を完全に死滅させることが必要ですが、真菌を殺す作用のある抗真菌薬が登場したことによってその実現が可能になっています。

しかし、一瞬にして全ての真菌を殺すということは難しいため、長期間にわたって薬を使い続けなければならないというのも事実です。
それを可能にするためには副作用がほとんどないというものである必要があり、それによって長期投与が実現できるようになります。
新しい抗真菌薬は真菌にとってのみ必要である機構を阻害することによって作用するという特性を持っています。
なので人体の副作用が極めて少ないという特徴を持っており、その点についてもクリアしています。

また、外用薬の場合、副作用が生じにくいというメリットがあり、皮膚の表面に近いところで起こる皮膚真菌症の治療に対して効果的なものとなっています。
直接塗布することが難しいような真菌症に対しても効果的な内服薬も開発されており、状況に応じて使い分けたり、併用したりすることもできるようになっています。
現代では皮膚真菌症は簡単に治せるものという認識ができるようになっているといえるでしょう。
逆に言えば、水虫は治療しないと治らないといえるようになってきたということでしょう。

ニゾラールは水虫のほか、カンジダ症にも効果的

真菌ニゾラールは抗真菌薬として水虫に対して有効である事でよく知られています。
しかし、効果があるのは水虫だけでは無くカンジダ症に対しても有効となっています。
なぜ別の病気に対しても有効であるのかというと、水虫もカンジダ症もどちらにも共通している事があるからです。
その共通している事というのは、どちらも真菌に感染する事によって発症する病気であるという事です。
水虫の原因である白癬菌とカンジダ菌はどちらも真菌なのです。
真菌というのはカビの仲間の事であり、普段生活していると身近なところにも存在しています。

水虫の場合は足に白癬菌が感染する事で症状を発症し、カンジダ症の場合は性器などにカンジダ菌に感染する事で発症します。
一般的には真菌に感染しているという場合は白癬菌である場合がほとんどです。
ニゾラールは水虫に対して有効であるという事は知っていてもカンジダ症に対しては知らなかったという人がいても不思議ではありません。

それではニゾラールはどうしてこれらの真菌に対して有効であるのかというと、真菌の細胞膜を構成しているエルゴステロールの合成を阻害し、真菌の発育を阻止する事で殺菌作用があるからです。
人の細胞であったとしても細胞膜はあるのですが、人の細胞の細胞膜の主成分はコレステロールであってエルゴステロールではありません。
この違いを利用して開発されたのが抗真菌薬であり、細胞膜の合成を阻害するといっても人の細胞の細胞膜の合成には影響を与えずに真菌に対してのみ作用します。

ただ、薬であるので人の細胞の細胞膜には影響し無いとはいっても副作用は全くないという訳ではありません。
比較的軽い症状である場合が多く、痒みやかぶれ、刺激感などの副作用があります。
あまりひどい状態であれば、医師に相談するようにした方が良いでしょう。

病院処方の抗真菌薬も個人輸入で購入可能

個人輸入の抗真菌薬のイメージ日本という国では医薬品の処方に際して厳格な基準が定められています。
医薬品の処方をするには国家で認められた医師が診察を行い、そこでどういった症状が出ているのかということを確認する必要があります。
その後、必要な医薬品を処方箋という形で薬局などに指示を出して処方します。
これは病院処方の抗真菌薬も同様です。

ですが最近、抗真菌薬の入手法として人気になのが個人輸入という方法です。
個人輸入とは個人が海外の業者に連絡を取り、そこで直接商品を日本に送ってもらうというものになります。
この個人輸入は食品や雑貨などはもちろんですが、抗真菌薬などの医薬品においても認められているのです。
そして、その法人と個人の間の交渉を代行してくれるような個人輸入代行業者も出てきています。
そうした業者を利用すれば現地の言葉がわからない人であっても医薬品などを輸入することができるようになりました。

ただ注意をしなくてはならないのが、この個人輸入で手に入った医薬品に関しては必ず使用者が自身で管理し、かつ自己責任であるということです。
特に抗真菌薬、水虫などに使うために購入した医薬品などは使い終わった後で友人知人に譲るということをしてはいけません。
無償譲渡であっても行ってはいけません。
また、自分以外が使用する、例えば友人が欲しいと言っていたから代わりに買うということも認められません。
あくまでも個人輸入で入手した医薬品を使用できるのは、その個人輸入を行った個人に限定されるのです。

有償譲渡という形になると最悪の場合、犯罪行為とされてしまうこともあるでしょう。
これは日本国内における医薬品の流通の安全性を維持するために必要な制限です。
個人輸入を行うのであれば絶対に知っておかなくてはならないポイントの一つとなりますので気を付けましょう。